解雇かぁ…

論文捏造疑惑の多比良教授、懲戒だそうですね。
経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20061227i112.htm?from=main1
これ、裁判になるから懲戒はしないんじゃないかと踏んでたんですが、やりましたか。こう言う抑止力は必要かと思いますが、ちゃんとお国主導の組織とルールを作ってやらないといけないんだろうな、今後。

知り合いの研究者がこのニュースを見て、その方がご存知のさる別件と合わせて
「本当に、どう頑張って誤魔化そうとしても騙そうとしても絶対騙されないような優秀な人の目に晒されて来なかったんじゃないか」
と仰っていました。だから誤魔化せると思ってしまってやらかす、と。確かに、良心とかそんな安っぽい綺麗事じゃなく、検証されればばれる、無理だ、と思うのが普通の研究者だと思うんですよ。研究と言うのは、絶えずその結果は正しいのか、大勢の目に晒され、諮られ続ける訳だから。だから捏造なんてする奴は浅はかだと思う訳だが、そう言う事を思い知らされないまま生きてこられてしまったのは、彼らにとっても不幸な事、なのだろうな。

しかし、「実験を自らやっていない教授を解雇するのは不当」だって??ちゃんちゃら可笑しいね。確かに多忙な先生だろうが、非常にお気に入りだった研究員だし、ほったらかしで居たとはとても考えられない。仮に任せっきりだったとしても、幾ら何でも疑念を全く抱かなかった筈が無い。そしてその疑念を疑念のまま研究費や名誉を欲しいままにして良い筈が無い。そしてボスからの期待、圧力、その重荷を舐めないで欲しい。

大阪大医学部の教授の軽すぎる罰と比べると随分重いとは思いますが、これはどちらがいいものやら。

しかし、ノート残さなかった研究員本人が裁判を起こそうとしてるとはね。これには流石にあんぐり。