ES細胞研究

とうとう当事者が論文撤回を言い出したそうな。
http://www.asahi.com/national/update/1215/TKY200512150430.html

日本でも捏造が大きく取り上げられたのは記憶に新しいですが
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051202-00000182-kyodo-soci
いや、何ていうか、嫌な話ですね。どちらもかなり凄い成果として発表された物だったようだし。
しかしES細胞の方は倫理の問題が大きく取り沙汰されていたのに結果自体が嘘かぁ‥‥。TVや新聞に踊る似非科学は本当に不愉快ですが、研究の場で起こるこういった捏造も最悪です。構造が違いますが。前者は純粋に商業ベースの世界ですが、後者は周囲の期待(プレッシャー)とか、密接なやり取りの欠如とか、功名心(いつぞや新聞記者が記事捏造した時に言ってた言葉ですが)とかの積み重ねで起こるような感じがします。
まぁES細胞のようにボスが指示したとなると、やはり流石に驚きますが、多比良教授だって、直後のインタビューでは、捏造を知らなかった、とも思えないような振る舞いだったような。結局競争の激しい最先端はそれなりに汚い部分に落ちていく人が紛れ込んでいるものかもしれません。悲しいことです。