科学と宗教

http://wiredvision.jp/news/200809/2008090220.html
ペイリン様、お美しいですねぇ。

ってそんな話ではなく。

民主党女性候補と黒人候補ですったもんだして大騒ぎして黒人候補が残ったかと思えば、今度は副大統領候補のお姉様が大注目を集めちゃって、えー、その、マケインさん自身ってどんだけ影が薄いのでしょう。

いえ、そんな話でもなく。
創造説を科学として教えろ、と言う主張だそうですね、ペイリン氏。「議論が持ち上がったら議論してよいだろう」と言うのは一見フェアですけどね、落ち着いて考えて欲しいんですよ。創造説は科学じゃないんです、そもそも。宗教なんです。

goo辞書より。
科学
(1)学問的知識。学。個別の専門分野から成る学問の総称。「分科の学」ないしは「百科の学術」に由来する。
(2)自然や社会など世界の特定領域に関する法則的認識を目指す合理的知識の体系または探究の営み。実験や観察に基づく経験的実証性と論理的推論に基づく体系的整合性をその特徴とする。研究の対象と方法の違いに応じて自然科学・社会科学・人文科学などに分類される。狭義には自然科学を指す。

宗教
(1)神仏などを信じて安らぎを得ようとする心のはたらき。また、神仏の教え。
(2)〔religion〕経験的・合理的に理解し制御することのできないような現象や存在に対し、積極的な意味と価値を与えようとする信念・行動・制度の体系。アニミズム・トーテミズム・シャーマニズムから、ユダヤ教バラモン教神道などの民族宗教、さらにキリスト教・仏教・イスラム教などの世界宗教にいたる種々の形態がある。

まず、「経験的・合理的に理解」できるんですもん、進化論は。これを否定することは先人の英知を否定することですよ。先人の英知を否定するなら、もうさ、竪穴式住居に帰れ。狩猟して獲物が滅多に取れないで、採集で主に栄養を摂取して暮らせ。

「法則的認識を目指」してないじゃん、創造説って。考えない、ただそのものを漫然と受け取ってるだけでしょうが。超越的存在を前提に置くことはそれ自体、そこにメカニズムが存在することを否定するに近い。

ローマ教皇は進化論を容認した訳だし、教皇のご威光って時代でも無いけど、何かなぁ、自分で考えるんだか考えないんだかどっちかにしてくれてもいいんじゃないの、と思わず切れてみたり。

自分は科学を信仰の様に崇拝している訳ではないので、宗教を排除する必要はないと思いますし、進化論と宗教は同列にあるものではなく、宗教という形而上のものは、ある意味で形而下を説明する科学を超越したところにある、とまぁそんな風に見られるんじゃないかな、と思う訳ですが。

とは言え、コーランの物凄く日常に即した内容を思うと、形而下まで宗教が根差していることもあるんですよね。
結局アレか、アメリカと言う先進超大国がそんなお馬鹿なことになっているのが問題なのかなぁ。技術力とか金とか、抱えてんだから教育に関しても相応の近代国家であって欲しいよ。

そう言えば、創造説を支持している人たちは天動説も支持しているのかね。地動説が受け入れられて進化論が受け入れられないのは何故なんだろう。まずはそこから知りたい。

ぐだぐだしてないで大人しく働こう…。