他大からの大学院入学者

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20070415ur01.htm
気が向いたら追記する。

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2割!?…8割を6割にしろ、位が妥当な気はするけど。内部と外部に不公平さがあるのは事実だろうけど、せいぜいその程度でバランスが取れるんじゃないか。門戸を開き、自由に大学院を選べる環境作りと言えば聞こえはいいが、此処まで極端な数字を持ち出す趣旨が理解できない。
研究はある程度の期間じっくりやるべきもので、ぽんぽんテーマ変わったらやり難い。言わば、理系にしてみりゃ四年生の卒研から既に専門教育なんで、2年よりは3年やった方が物になるのだし。そこをきちんと分けろ、というなら卒研を他大にも行ける制度とかの方がいいんじゃないか。
内部進学率を下げろと言ったところで、入試の成績に関しては如何ともし難いだろうとかも思うんだよな。大学院の定員を増やしゃ、他大比率を上げることは出来るが、その分乱暴に言えばレベルは下がるし、勿論出た後のポストは無い。
定員を維持するなら、テーマが変わる面倒さ、時間のロス、引継ぎ、片付け、など考えれば教員のみならず学生だって基本は内部で上がりたいのが心情。移りたいと学生が思うのでなけりゃ、内部進学者が多くて当たり前だ。例え少々教員が平等に見ようとしたところで、内部の学生の方が入試の出題傾向にだって当然強くなるし。
まぁ確かに馴れ合って出来ないのに追い出さないと言う事はある程度あるのは知っている。だが、出たい学生と言うのは、今のところ大学受験でいけなかった大学に行きたかったり(要するに現状でもレベルのより高いところでも入りやすい)、人間関係にトラブルがあるか、大学院が無い大学か、が多いんじゃないかな。
実際にはより優秀な内部生をそんな定員のせいで大勢手放さなくてはならないなら、各大学にとっては大いなる損失であり、日本の高等教育のレベルを低下させる結果になるんじゃないかな。